連載 53回目 縁尋の機妙

今回は生き方、人生訓から

はじめて就職した会社の顧問に

安岡正篤先生がいらした 今思えば、なんと幸

福なことか 歳を重ねてまた教えを紐解くこと

になった

 

人間あるいは人生とはなんと不可思議なものか またしみじみと限りなく考えさせられます

人間というもの、人生というものの神秘さにい

よいよ感を深くする次第です

自己に内在する良知を極める致良知知行合一

の実践哲学こそが天地万物一体の仁と災いの原

因になるものを徹底的に取り除く抜本塞源の叡

智を教える陽明学を学ぶことは、物で栄えて心で亡ぶと言われる物質文明と人間疎外の現代に

あってまさに、自己を確立し人間性を回復する

警醒の活学となり得るものだと確信します

これからは少荘気鋭の時代の王陽明研究と老成円熟の碩学による王陽明伝〜王陽明の生涯と教学という新旧二つの名著を下敷きに解りやすくと平明にを念頭に王陽明陽明学について説いた講和集 安岡正篤 王陽明からご紹介していきます 続く