連載 52回目 お茶と人と科学

中国の明代学者の崔鏟の崔後渠集に六然には

以下の人生訓があります その中に

得意丹前という言葉に惹かれましたのでご紹介

します

この丹前、これは淡ということです

この淡とは

茶の湯の茶と人を表した下りです

まず茶は、そもそも煎じるものであります

湯加減を良くして、茶の良い新芽を摘んで

第一煎で芽茶を作り、中に含んだ甘味を賞する

子どもは皆、甘いものが好きなので

人間も未熟な者を甘いと言う

次に第二煎で、茶の中のタンニンの持つ渋みが

出てくる 人間も色々と経験を積むと渋くなる

しかし、渋いというのは甘いの反対ではなく、

甘さが内奥に溶け込むものである。現にタンニ

ンを分解するとカテキンと言う甘味が抽出され

る この茶を程よく三煎すると、初めて苦味が

でてくる 科学的に言えばカフェインである

人間もこの苦味がでてこなければならない

尤もその地味秘訣を知らないでいきなり、

折角の芽茶に熱湯を注いで甘いも渋いもなく

苦々しくしてしまうのが、芽茶苦茶であると

 

苦みのある人になりましょう!お茶と人と科学