連載 そこにAI(愛)はありますか 第9回目 医療従事者と AI(愛)【本編】
平時でも待合は時間がかかり、処置まで行き着くには至難の業。では発災時は?
皆さん、容易に想像がつきますよね。野戦場です。待合とは言えないのです。
そこで災害で怪我をした患者さんが、地域の
基幹病院に押し寄せてくる。大挙して。
みんな、痛く、辛いから我先に処置を願う。
医療従事者を呼び止めて、懇願する。
本来の業務は、ストップする。
でも、医療従事者は限られている。パニックに
ならないように日頃より訓練をしているというもののやはり、マンパワー的に限界がある。
いつくるかわからない災害に、どのように
向きあうのか⁉️
そこに AI(愛)はありますか。
AI(愛)を駆使するのです。
AIスピーカーや、 AI連動のスマホ、タブレット(携行用デバイスとする)を配備。
患者さんの顔をパシャ。まずはカルテとの照合。本人確認を含めて。カルテがない、 AIを使った音声認識でのカルテ作成入力。スマホカメラでバシャと本人写真を電子カルテに入れ込む。
予め用意した質問に患者さんに答えてもらいつつ、現状把握のためにスマホのカメラで写真を
とる。音声と写真を AIで複合解析をして、トリアージ判定をする。基本は、患者さん自身で行い、
医療従事者受付などはサポートにまわる。
待合フロアなどは、院内監視カメラの映像を
AIで解析し、トリアージ判定した色をカメラ映像の患者さんにタグ(紐)付けし、色別に数を表示し、重度の優先から AIで解析した処置計画を
医療従事者全てに、携行デバイスに配布する。
後は、計画通りに遂行し、
処置がおわれば、完了ボタンを押す。
行動(制御)による AIである。
患者さんが持ち込む自身の荷物は、
患者さんの顔認証で追尾する荷物運搬ロボで
運ぶ(台車型は実証済み、一部製品化),
送られてくる患者(特に重度)さんの写真やCTデータをみながら、移動。不明な点は 音声AIで携行デバイスで検索をし、処置方法の判断をする。バックアップとして、院内に設置された災害対策本部のベテラン医師たちが、確認をする。
処置の記録は、 音声で脈拍、血圧、などなどを
電子カルテに入力していく。
処置が終われば、次の患者さんのデータ携行デバイスで確認しながら、移動していく。この繰り返し。もっと詳しく話しがききたいなら、大学の先生でもらあり、弊機構上席研究員が登壇し話をします内閣府主催の防災イベントに脚をお運びください。2019年10月19日(土)16時〜 名古屋開催
そこに AI(愛)はありますか。
医療や福祉分野では
特に考えさせられる事です。受け取られかたは、
千差万別。いま一度、立ち返ってみてください。
AIと愛の意味。あわせて、システム開発の方は
特に考えていただきたい。
過度の技術依存はリスク。絶えず、リカバリープランのご用意を!